ライフサポートセンターについて
ライフサポートセンター事業の概要
私たちはライフサポートセンター事業として、それぞれの専門分野を持った4つの相談支援事業を行っています。
一つ目は、「愛媛くらしの相談センター」
です。よろずなんでも相談の窓口で、労働相談など働くことにまつわる相談、借金などの債務返済に関する相談、消費者トラブルや、生活そのものに関する相談など、寄せられる相談は様々です。相談したい悩みがあるけれど、どこに相談すればいいか分からないときは、こちらの窓口に相談してみてください。
二つ目は、「ジョブえひめ就労支援センター」です。職業紹介や個別就労支援だけでなく、公的就労支援機関では時間をなかなか割いてもらえない「求職活動の辛さ・愚痴を吐きだせる場所」「就職活動を続けるための元気を与える場所」として仕事探しのお手伝いをしています。
三つ目は、「きずな相談室」です。生活困窮者自立支援制度という国の制度における一時生活支援事業を実施しており、愛媛県内で住まいを失った方、失う恐れがある方に対してシェルターの提供を行っています。
四つ目は、「就労準備支援事業」です。こちらも生活困窮者自立支援制度という国の制度における事業で、愛媛県中予地方局管内 (松前町・砥部町・久万高原町) の居住者のうち、就職活動がうまくいかなかったり、すぐに仕事を探すことが体調や気持ちの面で難しい状況にある方を応援し、元気になってもらう取り組みを行っています。
ひとつの拠点で、4つの相談支援事業を、それぞれの相談員が連携・協力し合いながら、解決のお手伝いを行っていることが特徴です。
ライフサポートセンター開所経緯
格差や貧困の広がりなどが注視された2000年以降、私たち労働団体は、組織労働者だけでなく働くすべての人の悩みに対して直接的に何ができるかを考え、各種相談事業や就労支援に係る事業など、失業者や生活困窮者等、一人で悩みを抱え、誰にも相談できない人に対する「助け合い・支え合い」を具現化する活動を進めてきました。 (連合・中央労福協・労金協会・全労済の4団体合意)
愛媛においては2009年5月に「愛媛くらしの相談センター」を開所。地域勤労者の誰もが、働く中で抱える悩みについて気軽に相談できる窓口として運営をスタートしました。スタート当初は、労働相談がメインとなることを想定していましたが、相談内容は金融 (借金) や求職相談 (失業の悩み) が多く寄せられました。
こうした状況を踏まえて、無料職業紹介事業の許可を取得。失業の悩みについてもワンストップ (同一拠点) で対応を図れるよう2010年4月からジョブえひめ就労支援センター (無料職業紹介所) をスタート。
さらに2013年からは、愛媛県より愛媛県生活困窮者等対策事業費補助金の交付を受け「きずな相談室」を設置。生活困窮者からの生活相談に応じるとともに、シェルター運営を行い、住まいの安全が確保されない方への緊急一時宿泊所の提供を開始しました。その後、当該事業については2015年から生活困窮者自立支援法に基づく「自立相談支援事業及び一時生活支援事業」に引き継がれており、また2016年からはすぐさまの一般就労が難しい生活困窮者に対する就労準備支援事業を受託するなど、相談支援対応の幅を拡充し取り組みを続けています。
ネットワーク
こうした相談事業は、労働団体・労働組合の「連合愛媛」、働く人の福祉金融機関である「四国労働金庫」、いざというときの保障を預かる「こくみん共済coop」といった、労働団体の応援のもと運営しており、全ての相談を無料でお受けすることができています。
また各団体それぞれが専門性をもっていますので、お受けした相談のうち、必要であれば解決に向けたサポートを受けることもできます。
また私たちの関係団体以外にも、この10数年の活動の中で、各種専門機関や専門家、行政機関等との連携が少しずつ進んでいます。